2/21八幡男山道場の稽古
子どもの部
黒帯1、紫帯3、黄帯2、白帯4
体の転換は合気道の最も基本的な動作であるが動作の形を覚えて慣れてくると、ただ取りと受けの位置が入れ替わるだけの予定調和の体操になってしまう。護身術という観点から考えると、相手は強い力で押したり引いたりしてくるものです。体の転換は手首を掴んで推してくる相手を転換して躱す動作になります。その感覚を技に反映させるため、今回は腕を掴ませるのではなく半身の状態で上腕から肩を両手で押している状態から始め、推してくる相手の力を感じて転換して送り出す動作を稽古しました。
シチュエーションとしては、崖や川岸の端で相手が自分を突き落とそうと押してきたところを転換して躱すというところでしょうか。この体捌きを修得した後も合気道にはその先があります。大阪合気会創設者の田中万川先生はこう仰ったそうです。
「合気道とは例えば川のほとりに立っている時川に落とそうとして押してくる者がいるとしよう。キリリと回ったら相手は川に落ちてしまう。 この落ちそうになる相手を落ちないように止めてやるのが合気道や。合気道は助けたり助けられたり、即ち共存共栄ちゅうこっちゃ。」
出展:大阪合気会Webページ
ただ自身の身を護る「術」にとどまらない合気道の「道」たる精神性です。
大人の部
この日は諸手取を例に、力を出す、力を躱すことをテーマに稽古をしました。
自身の片手を両手で掴んで踏ん張る、あるいは押してくる相手を押し返して前方に歩んでいく稽古に取り組みました。簡単ではないですが意識する要訣をいくつか挙げてみます<>内はその要訣を熟語にしたもので主に太極拳で用いられます。短く要点を押さえた表現ですので、よく借用しています。
- 項(うなじ)を引き上げる<虚領頂勁>
- 背筋を伸ばす(しかし腰椎は反らさない)<尾閭正中/鼓命門>
- 胸郭を弛める<含胸抜背>
- 肩甲骨を下げ肘を垂れる<沈肩墜肘>
- 股関節を弛める<鬆腰鬆跨>
- 体軸を躰の中心に保つ<立身中正>
- 腕で押すのではなく肚から動く<上虚下実/上下相随>
- 掴まれているところを押し返すのではなく、相手の向こう側にある壁を押す意識<用意不用力>
上記の要訣(他にもありますが…)を体現できれば、ある程度の相手は押し返せますし、相手の力を感じて転換動作で躱すこともできるようになってきます。自身の躰が力んでしまうとそれがノイズになり相手の力の方向が分からなくなります。相手の力を感じ取ることを「聴勁」という熟語で表すこともあります。

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