10/25八幡男山道場の稽古

子どもの部

黒帯1,緑帯3人,黄帯1、初心5、大人1、助教1

【稽古技】

<天地投>

技の名の通り、一方の手を上に揚げ、もう一報の手を下に降ろすが、ありがちな誤りは、この腕の動きを手旗信号のように体側でやってしまうこと。合氣道は杖や剣の理を体に現すものであるので、天地投も体の正面で腕を上下させる。ただし、受けと正面に相対したままでは抑えられた手を動かせないため、半身で受けの側面に入身しながら脇を開かせる形で揚げ手し、もう片方は隅落しの要領で受けの側面を通過する。

<正面打一教 表>

この技は、受けの正面打ちが落ちてきてから受け止めていては遅く、起こりを捉えて正面打ちが落ちてくる前に入身し受けの肘と小手を捉える必要がある。今回は表技であるので、一歩目の足は受けの正面の股下くらいまで入身する。捉えた肘と小手はハンドルを縦に回す要領で下方に降ろしつつ半身を入れ替えながら歩みを進める。抑えは受けの腕を肩より高い位置に置き、受けの腕と自身の両膝を接触させ固定しつつ、片方の小手は受けの肩口を抑え、もう片方の小手は手首を押さえる。抑えるときは跪座となる。

大人の部

初段2人、1級1人、5級2人、初心1人、体験1

【稽古技】

初回体験者の参加があったため、鳥舟、体の転換、足運び、前回り受け身、後ろ回り受け身などの基本動作を丁寧に行った。これまで初心者の方と接してきて感じるのは、技の稽古より受け身を身につける方が難易度が高そうだという印象。とはいえ互いに技を掛け合うのが合氣道の稽古スタイルであるので、最低限の受け身を身につけなければ稽古が始まらない。

基本動作と技のつながりを確認する意味合いで次の技の稽古を行った。

<逆半身片手取隅落し>

<正面打一教 表>

細かい技術事項はさておき、腕を動かして何かしようとするのではなく、手・足・体を一つにして動いて受けを崩す感覚をつかんでもらえるよう心掛けた。