10/12 三松禪寺道場特別講習会

【ご指導】合気会本部道場 指導部師範 栗林孝典 氏 七段 |於:ロート奈良第2武道場

10/11(土)-12(日)の2日日程のワークショップでしたが、初日の講習を終えてからでは八幡男山道場の稽古準備に間に合わないため断念し、2日目のみの参加となりました。

逆半身片手取から転回足での呼吸投数種を丁寧に繰り返しました。この稽古は、かなり肚に堪えるところがあり、回数の割にはへばるのが早く感じました

他、この片手取呼吸投の要訣を前提とした後取からの三教、呼吸投の稽古も行い、座技呼吸法で締めとなりました。

こうした講習会を受ける人は、講師の話から多くの情報を得ようとするが、見せた手本通りに体を動かせている人は多くない。普段、似た技を稽古しているが故のバイアスがかかり、講師が見せたままの情報を再現できないことが多い、という旨のお話しがありました。

稽古のキャリアが長くなるほど、この傾向は強くなると思われ、素直に聞く、見るということは、思いのほか簡単ではないのだという気づきが得られました。

この話から転じて、初心者が面白いと思える稽古指導をせよということも仰いました。これも同じく、稽古キャリアが長くなるほど、稽古がマニアックな方向に行きがちになり、初心者が近寄りがたい雰囲気をつくってしまう。また、自分もかつてそうであったことを忘れて、初心者・初級者が上手く体を動かせないことに苛立ちを覚えがちにもなるが、指導者がそういう姿勢であると良い稽古にはならない。初心者・初級者が上手く動けないのであれば、指導者はよく観察して課題を見出し解決策を見出さなくてはならないと。

いずれのお話しも、ハッとさせられることばかりで、肝に銘じて今後の道場運営にあたりたいと思います。

ご遠方よりご指導に来ていただいた栗林先生、手を取って共に汗を流したみなさん、稽古を付けてくださり、ありがとうございます。