美しい竹林の風景は京都の嵯峨野が思い浮かび、美味しい筍の産地としては長岡京市が有名です。八幡市もまた竹が有名な地であり、かのエジソンは、石清水八幡宮周辺の竹林の竹を電球のフィラメント素材に用いて長時間点灯に成功したといわれています。

 当会主宰は、合気道の技を説明するとき「竹のように」という喩えることが多くあります。竹は真っ直ぐ上に伸びて強い芯をもちながら強風もしなやかにいなします。真っ直ぐな姿勢と強い芯、そしてしなやかな動きは合気道の技にも通ずる要諦です。

 当会主宰は、若い頃より腰痛の持病を抱えていますが、その原因の一つは、姿勢の悪さと体幹の使い方のまずさ、そして不要な力みがその原因であったであろうことが合気道の稽古を通じてわかってきました。合気道を始めるまでは「自分の姿勢は良い」と思い込んでいて、腰痛予防も含めて10年以上スポーツジムに通い、筋トレにも熱心に励んだ時期もありましたが、痛みから逃れることはできませんでした。今から思うと、ややもすると腰痛予防には逆効果のことを続けていたと思います。

 合気道の技は奥深いものですが、フィジカルな部分だけを取り出してひと言で説明するならば、自重の重心の移動から生じた運動エネルギーを効率よく対象物(相手)に伝え作用させる技術といえます。この技術は、日常生活の中で時折に必要となる、重いものを持ち上げる、重い扉を開けるといった体への負荷が大きいと思われる動作にも応用できます。合気道の稽古で得た身体操法を日常動作に落とし込むことができれば、クオリティ オブ ライフの向上が期待できます。そのためのキーポイントが、竹に喩える「姿勢」「体幹」「脱力」であると考えています。